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毎年6%稼ぐには

 前回の続きです。次の年、480万円を稼ぎ出すには6%でいいでしょうか?7500万円から500万円近くを稼ぎ出すには、6%ではなく6.6%での運用が必要になります。しかも、どこかで13.2%の年を作って原資を8000万円に戻さない限りは、その後も6.6%での運用を続けなければならないのです。引退したつもりで投資以外の収入がないとすれば、大きな利益を上げなければなりません。このようなことがあるために、結構な投資をしている人でもなかなかこれまでの仕事は辞められないというわけです。

 利益を出せなかった年や損失を出した時、生活費を引き出すには、8000万円で組んでいるポートフォリオの一部を解約・解消する必要があります。ポジションを解消した結果、利益は出ているがもっと持ち続けていればさらに価値の上がったものを手放すことになるかもしれませんし、損は出ているけれどももう一日持っていたら急騰する株を売ることになるかもしれません。ここでの売買判断は翌年のリターンに大きな影響を及ぼしますし、売買の度に手数料を取られ、利益が出ていればさらに税金を取られることになります。この辺は投資信託を運用する側のジレンマと似ているものがありますね。利益が出れば解約されてどれかを売ることになり、結局はまともな運用が出来ないのです。

 資産運用を行なう上で考えなければならないのは、いくら儲かるか、ということではなく、いくら儲けるためにはどの位のドローダウンを覚悟しなければならないのか、ということでしょう。過去の自分の成績で最大ドローダウンはどのくらいだったのか、採用するシステムで最大ドローダウンはどれくらいになるのか、ということです。一度計算してみると、予想以上に最初の原資が必要だということがわかると思います。多くの著名なトレーダーは、これまでの最大ドローダウンの1.5倍を想定してシステムを作っているようです。

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